「グーテンベルク21」発刊の言葉

印刷術はドイツ、マインツ生まれのグーテンベルクによって誕生しました。以後、印刷本はこれまで五百数十年にわたって順調な歩みをとげてきました。それが人類の知的活動にどれほど大きな影響を及ぼしたかは、今さら述べるまでもないことでしょう。情報の伝達手段としての本づくりは、その有用性のゆえに世界中にひろがっています。毎年10月、くしくもマインツにほど近いドイツのフランクフルトでは、世界で最大規模のブックフェアが開催されます。そこには世界の隅々から何千社もの出版社が集まります。物理的な本というものを取り引きするためです。

しかし、本をめぐる事情は大きく変わろうとしています。情報伝達における別の手段が姿をあらわしてきたからです。それがデジタル出版にほかなりません。デジタル出版は大きな可能性を秘めた情報の伝達手段です。「グーテンベルク21」の試みはそのほんの第一歩にすぎません。21世紀のグーテンベルクとはずいぶん大袈裟な名前をつけたものですが、これはデジタル出版の未来へのメッセージであり、ともにこうした方向で歩みを進めてみようではないかという呼びかけでもあります。試みに一点だけでも手にとってみてください。そして感想をお聞かせください。あるいは他の見えない読者に向かってメッセージを発信してみてください。そこには新しい読書のスタイルと新しいコミュニケーションの可能性が見えてくるはずです。

1998年7月1日

(有)グーテンベルク21

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